2012年9月12日水曜日

PB560の低圧アラームが解除できないトラブルについて

医療ネタをもう1つ。
結構重要なトラブルなので、製品名を記載します。

メーカ : コヴィディエン
呼吸器: ピューリタンベネット560(PB560)
現 象 : 低圧アラームが鳴りやまずに解除できない
根本的な解決:11月くらいにソフトバージョンの変更実施予定

~ 詳 細 ~
当院では現在PB560が3台稼働しています。
低圧アラームが発生時に鳴りやまずに、さらに解除できないというトラブルが発生。当初は全く原因が分かりませんでした。

メーカ側から文章での報告書が来たので、報告します。
・5msec(0.005秒)以内の瞬間に、機器が低圧状態を検知すると同時に低圧状態が解除されたと検知すると、低圧アラームが解除されなくなる状態になることがある。

メーカさんの文章は分かり難い・・・
低圧アラームが鳴る瞬間と同時に低圧状態が解除状態になると低圧アラームが鳴り続けます。。つまり、吸引中だったので、カニューレとカテーテルマウントを再接続。この再接続の瞬間が、ちょうど低圧アラームの発生瞬間だっとすると回路は接続されているにも関わらず、低圧アラームが鳴り続けます。

このトラブル、メーカは再度低圧アラームを発生させる状況を作り、アラームを検知、その後再接続でアラームが解除されると言うのですが、解除できず・・・。
現在このアラームが発生した時に有効なのは、リスタートです。

私はこのトラブルを回避するために
①低圧アラーム発生までの時間を短縮する(設定変更)
②確実に低圧アラームが発生してから、回路接続する

どれかを選択しています。

メーカは0.005秒と言っているのですが、そんな狭い時間枠(閾値)で、このトラブルが発生しているとしたら、当院で発生しているこの「低圧アラーム解除できないトラブル」を体験した看護師さんは、相当の「運」を持っているとしか言えません。

PB560をご使用中の皆様 ご注意下さい。秋にはソフトバージョンの変更を予定しているそうです。




3 件のコメント:

  1. いつもメーカー側が積極的にアナウンスしない重要な情報を有難うございます。
    ご質問ですが
    ●リスタートは、稼働を止めて再稼働だけで良いでしょうか?
    あるいは
    ●稼働停止後に裏面の主電源(メイン)を一度切って、再起動と再稼働でしょうか?
    再起動となると、結構な時間を要しますよね。
    バッグバルブマスク(アンブバッグ)が必要なケースが出そうです。
    今後も貴重な情報発信を宜しくお願い致します。

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  2. ��きっちさん
    私の言葉足らずですみません。「稼働を止めて、再稼働」のリスタートで問題が解決しています。
    PB560をTPPVで使用中の場合には、かなり高い確率でこのトラブルに遭遇しているのではないかと思います。0.005秒の閾値内で発生するトラブルと言うには、私が報告をもらう回数が多すぎです(^^; 
    参考になれば幸いです。

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  3. 有難うございます。了解です。
    ひと安心しました。
    TPPVで使用している幾つかの施設にも伝えておきますね。

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