2007年1月18日木曜日

カフアシスト

今日はカフアシストについて、ちょっと書きます。
この機械・・・ マイナーな存在です。

注意:この機械は医療機器です。使用には医師の指示が必要です!!


画像


↑です。すいません・・・ 正面から撮影した写真しかなくて・・・。

この機器は気道内に陽圧をかけて、すぐに陰圧に変わることで
気道内の痰を引っ張り上げる効果があります。

簡単に説明すると「咳」の代わりです。

で、このような機器の名称を
MAC Mechanically Assisted Coughing : 器械的排痰補助 といいます。
私自身も在宅医療に携わって、初めて知った機械です。

○対象疾患
・筋ジストロフィー
・筋萎縮性側索硬化症(ALS)
・脊髄性筋萎縮症
・重症筋無力症
・ポリオ
・脊髄損傷
 などなどなど・・・・

○禁忌
・ブラのある肺気腫
・気胸


つまりは、気道や肺に強制的に陽圧を加え、
瞬間的(0.1秒)に陰圧にすることで排痰をお手伝いしてくれます。

排痰をさせてくれる機械≠カフアシスト 

というよりは、

咳 ≒ カフアシスト と、思ってもらうほうが適切かと思います。

この機械、送管されている方にも使用できます。

○効果
・肺炎や無気肺の予防
・排痰介助
などなど、、、


カフアシストは知らない方の方が多いはず・・・。
この機会に興味のある方は、デモしてみてください。

健常人の方が、張り切ってカフアシストを使用すると
過換気になりますので、ご注意下さい。

ちなみに、私は自分で自分にカフアシストを使用して、過換気になりました・・・{%saiaku%}


この機器に興味をもたれた方で、神経筋疾患に携わっている方は


非侵襲的人工呼吸療法ケアマニュアル―神経筋疾患のための
この本をご参照下さい。
近々、改訂版がでるとの話なのですが・・・
まだ、出てはいないようです。


余談

昨日も書きましたが、このカフアシストは保険点数の適応になりません。
院内でしようするには、購入か、レンタルになります。
購入で100万円近くだったと思いますが・・・。

病院ならば、まだ買ってもらえる可能性があります。
しかし、在宅では購入は厳しいのが現実です。
保険適応にならないため、レンタルになることが多いようです。

現在 MACでの最新機種がカフアシストになります。
取扱いをしている代理店は
フジレスピロニクスとエアウォーターです。(確か・・・)

気になる方は、営業の方に連絡を取ってみてください。



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